BGM : Mr Beast / Mogwai
★★★★☆
2006/03/06
全10曲
¥2,586
このタイミングで接近戦を挑む理由を考える。
流れと言えば、それまで。昇華だって可能だ。
 
朝っぱらに起き出して、友達を起こさんように準備。
祈りが通じたのか天気はそれなりに良好で、軽くガッツポーズ。
友達にお礼を言って、甲子園を目指す。今日も暑くなる。
 
試合開始1時間前に着いて、三塁側特別内野席を購入。
駒苫&帝京サイドで、再びガッツポーズ。今日のぼくは無敵だ。
無敵ついでに、暑さもなんとかなれば最高だったけど。
 
通路を抜けて、スタンドへ。高揚して立ってられない。
座席は冷静に銀傘の下に入り、場面を考えて角度を微調整する。
両校のノックを食い入るように見つめ、写メも撮る。
 
11時にサイレンが鳴って、生きててよかったなんて思う。
俯瞰イメージで球児を追い、ブラスバンドの演奏に体を揺らす。
メールで共有したり、黄色い方で空気を伝えたりする。
 
第一試合は、地元の東洋大姫路−夏三連覇を目指す駒大苫小牧。
降雨再試合の悲劇から、ずっと駒大苫小牧を追いかけてる。
毎年必ず好投手を輩出してるとこなんかもポイントだ。
 
試合の方は今更言うまでもないが、駒苫の見事な逆転劇。
人気カードということで、観客の入りもテンションも最高潮だ。
田中の不調は気にかかるが、強靭な精神力は流石の一言。
 
第一試合で疲弊したのか、席を立つ観客の姿が目立つ。
のんきにビールを堪能するぼくは、もったいないなぁって思う。
第二試合がすごい試合だったらどうするんだろうって。
 
他意のないのんびりとした予感は、壮絶に的中する。
続いて第二試合は、智弁和歌山と帝京の打のチーム同士の対戦。
帝京の不破、智弁は橋本に注目してのんびり観戦。
 
終盤までペースは完全に智弁。投打ともに圧倒的な内容。
荒さは感じるものの、高島監督の采配に試合巧者っぷりが光る。
大勢は決した感のムードが漂い、席を立つ姿も目立つ。
 
空気がにわかに変化したのは、9回表ツーアウトから。
土壇場で帝京打線が繋がり、塁が埋まるにつれ異様な雰囲気に。
点差は4点、強打の帝京なら追いつけない点差ではない。
 
意地を見せるための応援が、勝利への応援に変わる。
脅威の6連続長短打で逆転すると、誰彼構わずハイタッチの嵐。
のんきなぼくは、観に来てよかったってまとめに入る。
 
投球練習のばらつきに少し不安を覚えたまま、9回裏。
連続四球とホームランで、あっとゆーまに帝京のリードは1点。
一球一球に歓声と拍手と悲鳴が交差する甲子園球場。
 
高校野球は、残酷なほど雰囲気に左右される要素が強い。
帝京は投手が残っておらず、しかも相手は勢い付く智弁和歌山。
奇跡で何とかできる状況じゃなかった。逆転サヨナラ。
 
表裏で計13点が動いた試合展開に、呆然とする甲子園。
整列し礼をしたところで、球場全体から地鳴りのような拍手。
スポーツで泣きそうになったのは二度目。すごい。
 
ぐったりと余韻に浸ったまま、18時の難波発で帰名。
昨日今日を思い返して、やっぱり8月のぼくは無敵だって実感。
今度はゆっくり遊びに行きたいよ、大阪!

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